この時期は高校範囲の数学を履修する期間です。中高一貫校の場合、通常中2の終わりから中3にかけて数Ⅰが始まり高2でひととおりが終わります。
一般の公立課程より1年前倒しで進むわけですが、中だるみしやすい時期でもあり、学校や塾のペースに遅れないよう基礎をしっかりとマスターして、十分な量の演習を行うことが必要です。
使用テキストとしては、通常学校で使用する問題集で十分です。あとはチャート(青/黄)やFocus GOLD 等で演習量をしっかり確保するよう心がけてください。
中学3年生 数学IA 基礎力養成
通常、高校の数ⅠAを学習します。計算演習をしっかりこなすとともに、特に二次関数をがっちりおさえることが肝要です。
二次関数は数ⅠAⅡBを通して一番ベースになる分野なので、ここが弱いとその後の分野すべてに影響してしまい、医学部どころの話ではなくなってしまいます。十分な演習量をとって完璧にしておきましょう。
高校1年生 数学IIB 基礎力の養成
数ⅡBを履修していきますが、ここがまさに高校数学の中心です。様々な分野がありますが、十分な演習を行って一つ一つ着実に自分のものにしていってください。
各分野にまたがる問題や共通する問題も増えてきますので、いろいろな角度からチャレンジしていくことが応用力を広げます。
また、模試の受験が多くなってくると思いますが、これらを活かして自分の弱点を見つけて補強していきましょう。
高校2年生 数学III 基礎力の養成
数IIIがメインになり、後半は高校数学の総復習に入っていく時期です。
数IIIの微積分分野はそれまでの分野と異なってかなり理屈っぽくなってくるので、まずは微積分の演算ができるよう計算手法にあらかじめ慣れ、グラフや面積計算ができるようになっておいてから理論的な部分を学んだ方が良いでしょう。
また、微積分を用いるとIA、IIBの問題が楽に解けることもあるので、そういった”別解”をマスターしておくとあとあと数学が楽になってきます。
それから、国公立大志望の方は夏や秋に行われる3年生向け模試を受けてみましょう。経験上、何かしらの科目で偏差値70を超えた人は翌年の入試で第一志望校に合格しています。そこまでいかなくても、医学部の浪人率を考えると将来のライバルたちとの実力差を見ておくことは重要です。