受験期間は結構長い
1月14日(土)・15日(日)の大学入試共通テスト、近畿圏私立中学校入試解禁を皮切りに2023年度入試が本格的にスタートしました。そこから私立大学入試、私立高校入試と続き、2月25日(土)には国公立大学前期個別学力検査が実施され、3月中旬には国公立大学後期個別学力検査、近畿圏公立高校入試があります。
中学入試は1週間程度の短期決戦、高校入試は約1ヶ月ですが、大学入試の受験期間は約2ヶ月の長丁場です。長短はあっても、この期間の過ごし方が結果を左右することもあります。
守りを固める
受験期間中は点数を取りに行く学習ではなく、失点を防ぐ学習をすべきです。新しい(しかも難問の)問題集を購入して一から始めるのではなく、今までに取り組んだ参考書、問題集、模試、過去問などの教材を見直して知識や解法の理解を再確認します。
既視感のある学習で、できて当たり前ですから楽しくも面白くもありません。しかし、この守りを固める学習が、受験会場での「見たことはあるけど何だっけ?」や「できそうだけどできない」モヤモヤや焦りを防止します。これは中学・高校・大学、すべての受験において言えることです。
即効性のあるものを優先する
繰り返しになりますが、新しい学習を一から始めて基本→応用→発展と練習を積み重ねる時間も余裕もありません。受験期間中の学習は、理科、社会、英単語、基本例文、古文単語など、知っていれば、暗記していれば解答できるものを優先します。
もちろん内容の理解を前提とした暗記が本道です。切羽詰まった場合は「丸暗記」で乗り切ることもあるでしょうが、最小限にとどめる努力を怠ってはいけません。
緊張状態が当たり前
受験期間中は、食事中も入浴中も休憩中も、何をしていても「受験」が頭から離れることはありません。常に緊張した状態で、それを抑え込むことは不可能でしょう。つまり、全ての受験生が1週間~2ヶ月間緊張状態にあると言えます。
マイナスイメージがある「緊張」は、実はプラスにも作用します。緊張すれば、その分集中力がアップします。集中力がアップすると、いつも以上の発想力や洞察力の発揮を期待できます。
長い人生の中で、受験は頻繁にはありません。今置かれている緊張状態は、まれにしかできない貴重な経験です。しっかりと味わって、上手く利用しましょう。