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私立大学医学部への出願

準備は共通テスト前に

私立大学医学部一般入試の出願は、12月上旬から順次始まり、早い所では共通テストより前に、遅くても共通テスト後一週間程度で締め切られます。間際になって慌てないよう、出願や出願に必要な書類等の準備は、必ず共通テスト前に済ませておきましょう。

共通テストが芳しい結果であれば、出願校を減らすのも良いでしょう。逆に不本意な結果であれば、迷わず準備した願書を全て出しましょう。

コアになる大学

出願に際しては、「コアになる大学」を先ず決めます。今まで受験した模試の結果を踏まえて、「得意教科の配点が高い」「理科は1科目を選択」「2日連続の入試日のうち、1日または2日とも受験できる」等々、自分にとって有利な受験ができる大学です。そして、設定された入試を全て受験します。1回の入試ではつかめなかったレベルや傾向が、複数回の受験で見えてきます。受験するごとに実力が付き、合格が近づきます。

行きたい大学

難関中の難関である医学部入試では、どこでもいいとは言わないまでも、「医学部に合格する」ことが優先です。しかし、受験生にはそれぞれ、偏差値、立地条件、施設・設備、研究内容、父や母の母校など、様々な観点から見た「行きたい大学」があります。

模試の判定が思わしくなくても、「行きたい大学」は必ず受験すべきです。自分自身を納得させる意味もありますが、何よりも受験することでモチベーションが向上します。モチベーション向上は、「行ってもいい大学」の受験にも波及し、合格可能性が高まります。

もし、万が一浪人して再チャレンジの場合でも、モチベーションを向上させた「行きたい大学」の受験経験は、翌年の入試に必ず活きます。

10校(10回)以上の受験もザラ

「コアになる大学」「行きたい大学」「行ってもいい大学」が地方にあっても、大抵の場合、一次試験は首都圏や近畿圏の交通至便な場所に会場が設けられます。飛行機や新幹線で毎日移動することは無いので、日程だけでなく体力・気力の面でも問題無く受験スケジュールを組むことができます。10校(10回)以上の受験もザラにあります。

また、学力は入試の最中に最も伸びます。入試では、最大限の集中力を発揮して問題に取り組みます。その問題を再現して復習できれば、一つも問題の解答に止まらず関連した内容や解法にまで理解が及び、深まります。

ですから、受験するたびに学力が向上し、合格可能性が高まっていきます。10校(10回)以上の受験は、決して「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ではありません。

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