いよいよ夏休みに入りました。今年は天候が極端で、早くから異常に暑くなったかと思えば、今度は戻り梅雨で大雨降ったりと目まぐるしく、また、コロナが凄まじい感染力で大変ですが、ここは環境に振り回されないよう、すべきことを着実に仕上げていくことを考えましょう。
夏休みは、長いように見えて実はあまり時間がありません。私立学校の生徒さんでは補習が入っていたり、塾の講習が入っていたりして、結構時間がとられます。また課題も多く課されるので、仕上げるだけでも大変で、その上に講習の予復習まで入るともうパンパンということになっていることも多いです。浪人生は浪人生で、前期の復習で7月が過ぎ、夏期講習の予復習、また模試対策となるといくら時間があっても足りない状況に陥ってしまいます。
ただ、ものは考えようで、大抵の場合、課される課題は今まで、特に一学期の復習になっていることが多いです。課題を日割りで、計画的に行えばきっちり実力がつくはずです。浪人生も前期の復習をきっちりやれば、入試にむけての基礎力は十分養成されるはずです。まずは今までの見直しをコツコツきっちりと行いましょう。
復習が終われば、受験生の場合、河合塾の「大学入試数学攻略問題集」を解いてもらうのですが、今年は8月をまわらないと出版されないとのこと、役に立ちません。昔は七夕頃には店頭に並んでいたのですが、年を追うごとに遅れていき、生徒のことは二の次という体質もここまで来たかと情けない限りです。唯一、駿台の先生が薦める河合の本だったのですが… 嘆いていても仕方ありませんので、駿台文庫の「実力強化問題集」を解かれてみてはどうでしょうか。昔に比べてボリュームが多いのが難点ですが、おさえておいてほしいところが網羅されていてやっておいて損はありません。実は今、浪人生に解いてもらっているのですが、彼の場合は春からはじめた結果、鳴かず飛ばずだった成績が、駿台全国で私立医学部でA判定が出るところまできました。もちろん、本人の努力あってのことですが、テキストのチョイスもよかったのだろうと思います。他にすることがあれば別ですが、騙されたと思って一度お試しあれ。
理科は、とにかく未修を潰すこと、これに尽きます。受験生の場合、秋になってから習うようでは戦う前から結果が出てしまいます。受験生でないかたも、高二の終わりの時点でまがいなりにもひととおり終わっているかどうかで、その後の展開が大きく異なってきます。
暑い夏ですが、学習も熱く取り組んでください。ただ、このご時世、体調にはくれぐれも気をつけて。