新年あけましておめでとうございます。
昨年もコロナ禍によって、学生のみなさんは慣れない学校生活を強いられたのではないでしょうか。学校で感染者が出れば、オンライ授業への切り替えが実施されたり、時差登校が長期間行われた学校もあったと思います。
それでも、時間はかわらず迫ってきます。受験生にとってとりわけ現役生に取っては時間の限らられた中で最大限実力を伸ばさなければならないのに、思うように学習が進めらられず、準備不足が否めないというのが本音ではないでしょうか。
しかし、条件は皆さん同じです。大手予備校の模擬試験の全体平均点を見てみると、やはりコロナ以前と比較して平均点が低く、受験生全体として同じ状況であることが、言えるでしょう。受験生は最後まで諦めず、自分を信じて学習を続けていただきたいと思います。粘りに粘り倒したものが最後笑うことができます。
高2,1生にとっても、今年の入試は他人事ではありません。なぜなら、医学部受験の平均浪人年数は2年だからです。今年の受験生があなたの現役時の入試におけるライバルになります。学校でもし共通テストの同時受験などがありましたら、ぜひそれを気に1段学習へのモチベーションを高めていただいたいと思います。
コロナ禍が始まって、受験の世界は大きく変わろうとしています。大きなトレンドの一つがオンライン授業です。学校でも導入されつつありますが、大手予備校でも一部採用されています。大手予備校では、上位クラスは今まで通りの集団授業が実施されていますが、下位のクラスはオンライン学習が必修としているところがあるようです。
しかし、ここで一つ申し上げておきたいことはオンライン授業やデジタル教材といったものは何もコロナ禍で突然出現したわけではないということです。たしかに、コロナ禍が始まった2020年大手予備校ではすぐにオンライン授業を導入することができました。しかし、それが可能にだったのは、何年も前からオンライン授業やデジタル教材が登場しては消え、何度も導入と引き上げを繰り返してきたからにほかなりません。
これまでオンライン授業は余り人気がありませんでした。なぜならオンライン授業を効果的にするには前提条件があるからです。それは、1つ目は生徒が優秀であること、2つ目は学習へのモチベーションが高いことです。
オンライン授業において、講師の立場で見ると、講師は小さな画面越しに、慣れない限られたツールで生徒に説明をしなければなりません。また、個別指導でない限り、質問や表情など生徒のリアクションを受け取ることがこともできません。そうなると、決まった台本通りに授業をすすめることとなり、結局それは教科書が動画になっただけのことで、生徒の理解力に学習の成果が委ねられるということになります。
また、オンライン授業では講師に発破をかけられることもなく、生徒は怠けようと思えばいくらでも怠けられます。生徒がよりやる気を持って、授業に臨まなければ、オンラインでは実力を伸ばすことはできません。
結局のところ、コロナ以前までオンライン授業やデジタル教材がそれほど普及してこなかったのはそれほど成績が伸びなかったからにほかなりません。確かに優秀な生徒にとっては効率的な学習ですし、通常の塾や予備校と比較して安価であることではありますが、成績が伸びないのでは意味がありません。浪人をして1年大学へ行くのが遅れることを考えれば、きちんとした教育に投資をすることは十分な価値があります。
これから、塾・予備校など学習体制を検討される際は、コロナ下ではありますが、オンラインについては慎重に本当に生徒にあっているかを見極めていただきたいと思います。
MEPはこれからも医学部受験生を全力でサポートして参ります。
本年もどうぞよろしくお願いいたいます。