新年あけましておめでとうございます。
新年を迎え、受験生はいよいよ入試が間近に迫ってきました。
お正月は普段ならゆっくりと休むところですが、受験は人生の分岐点の一つです。受験生は共通テストまで残り2週間。気を抜かず学習を続け、最後まで走り抜けましょう。
勉強もスポーツと同じで数日間サボってしまえば、取り戻すためにその倍の期間を要します。直前期はその痛手は非常に大きいです。 可能であれば、ご家庭でも今年のお正月は受験生が学習に迎えるよう、雰囲気づくりをしていってください。
医学部受験生へ
まず、受験生は本番で120%の力を発揮できることはありません。わからないものは当然わかりません。それどころかいままで普通にできていたことが突然できなってしまうというが起こります。
受験生はいろんな入試で後悔するようなことがあると思っておいてください。「あの問題はできたはずだった」「この問題をさっさと捨てて、次に進んでいれば」などと言ったことが必ず起こります。
そのことを前提として、これまで積み重ねてきた努力の100%に近い力を発揮することを目指しましょう。
健康管理
重要なこととして健康管理は欠かせません。今年も年末年始にかけてインフルエンザが流行しています。手洗い・うがい・マスク・消毒等、当たり前のことを当たり前に徹底しておきましょう。
変わったことを今からやらない
次に、入試前だからといって、普段と大きく違ったことはしないということを心がけましょう。
受験のようなプレッシャーのかかる場面に望むときは、なるべくいつも通りの生活を心がけてください。
入試の直前に急に「テキ」「カツ」を食べるなど食生活を急に変えたり、必要もないのに入試の日だけ5時起きしたりと、極端に生活習慣を変えることはプラスには作用しません。メンタル的にも逆効果になりがちですのでやめましょう。いつもどおりが一番です。
入試問題をやり直して、次の試験に備える
大学をいくつも受けると試験問題はよくかぶるものです。試験の間は高いプレッシャーの中真剣に問題に当たっているので、各問題がとても印象に残りやすいです。そんな問題を入試後に解き直さないのはとてももったいないです。できなかった問題だけでもしっかりと解き直して、解答にたどり着いておきましょう。これが入試直前期の最も効率がよく、効果的な学習法になります。 また、問題の解き直しはなかなか一人でできることではありません。自身の傾向を把握し、即答力があって信頼できる家庭教師や塾、学校の先生にあらかじめお願いしておきましょう。
現役生のご家庭へ
今年受験ではないご家庭の方は、落ち着いたお正月期間をお過ごしのことと思います。ところで、新年は家族と過ごす時間が多い時期でもあります。良い機会ですので、ご家庭内で医学部受験に対する大まかな方針に関してお話をしてみてはいかがでしょうか。
医学部受験を突破するために重要なことは、受験までの長期的なスケジュールを意識することと学校や塾に任せきりにならず、学習を自身でコントロールすることです。
そのためにも、新年のこの時期にご家庭で現在の状況を確認し、受験までの展望と大まかな計画を決め、2023年にすべき目標を設定することは効果的です。
学校や塾に任せきりにせず、弱点には直ぐに対応する
また、お子様の学習は学校や塾に任せきりになっているといったことはありませんか?さらに、成績すら把握できていないと言ったことにはなっていませんか?
計画を立てたとしても、学習の進捗を適切に管理していくことができなければ、意味がありません。
通常、学習は計画通りに行かないものです。人のすることですから、思ったよりもはかどらなかったり、得意不得意の波ができてしまったりすることもあります。また、ある分野の弱点が原因で、それに続く分野がボロボロになってしまうこともあります。
テストの点数や成績をもとに的確に弱点を分析し、参考書で復習したり、休み期間に集中講習を受けたり、個別指導に頼ったり、様々なことが考えられますが、とにかくキズが浅いうちに対処することが重要です。 それができなければ、現役では到底埋められない穴に広がってしまうこともあります。
情報への対策を
来年以降の受験の方は、共通テストに「情報」科目が必須科目として追加されます。新科目ということで対策が難しくはありますが、大学入試センターのホームページには試行テストが公開されております。それらを参考に入念に対策を行っていってください。
最後に
新年は、受験生もそうでないでない方も、気持ちをリセットして新たに目標を設定しスタートする良い機会です。
結局は大きくても小さくても、なにか具体的な目標を設定してそれに向かって努力することで成長することができます。
受験生は、最後の追い込みをするのみです。時間はそれほど多くありませんので、何をどこまでするのか、戦略的に決めて学習することが必要です。今何をするのが最も効果的か、適切な目標を設定してください。
受験生でない方は、まずは大きな目標(スケジュール)を考えてみましょう。そして、それはご家庭内でしっかりと共有し、その上で今年の目標、今期の目標と小さく絞っていくのが良いと思います。 本年が皆様にとって跳躍の一年となりますようお祈り申し上げます。