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医学部受験メールマガジン11月号

〜 2022年度 医学部入試の予想 〜

11月となり、共通テストまであと2ヶ月余りとなっています。ほとんどの受験生の本音は「もっと時間がほしい!」なのではないでしょうか。医学部は現状、大学受験の最高峰です。難易度は、河合塾のボーダー偏差値で私立大学でも65が最低レベルとなっており、高止まり状態が続いています。そんななか、昨年度は大学入試改革とコロナ禍が重なり特殊な受験となりました。それらを見てきたからこそ、来年度の医学部受験生はさらに不安なのではないでしょうか。大まかな来年度入試の特徴を把握し、しっかりと対策を練っていきましょう。

1.2021年度医学部入試の概要

まず大きな枠から見てくと、共通テストの受験者数は年々減少を続けており、21年度ははじめて50万人を切り、48万4千人となりました。下の表に21年度医学部の定員・志願者数・倍率を示しましたが、近年の傾向として定員数については概ね大きな変動はなく維持されていますが、内訳として特徴的なのは、国公立後期が年々縮小されていることです。よって倍率も大幅に上昇しています。また、推薦・総合型入試に関しては定員が拡大傾向にあります。

2.コロナ禍による影響、浪人生優位の入試が続く

2022年度入試は、21年度同様にコロナ禍影響を受け、浪人生有利・現役生不利の入試になることが予想されます。

2021年度入試はコロナ禍の中の入試となり、その影響をもろに受けたのは現役生でした。2021年3月から約3ヶ月間、学校が休校となりましたが、通常中高一貫校では高2までに高校履修範囲の通常授業を終え、高3からは予備校のような受験を見据えた学習に移行します。

しかし、今年の高3はコロナ禍によってスムーズに受験学習に移行することができず、浪人生に比べ大きく出遅れてしまいました。高2までに高校履修範囲の学習を終えていない学校の生徒は夏まですべての範囲が終わらないという更に不利な状況に追い込まれました。一方で浪人生は、前年までに一通りの受験勉強を終えており、自学や予備校のオンライン授業等でなんとか学習を継続できていました。

その結果、現役生は例年に比べ不合格者が続出することとなりました。

2022年度入試もこの浪人生有利・現役生不利の状況は続くでしょう。次回の高3現役生はコロナ禍の休校のとき高2でしたので当然その分の授業が抜けています。学校もオンライン授業や補習授業等で補いましたが、不十分であったことは否めません。また高2の春は、数学なら数III、化学なら高分子など各教科で入試頻出の分野を学習しています。その分の学習の遅れた手痛いものとなるでしょう。

3.国公立で医学部人気上昇、私立は減少傾向が続く

下のグラフは河合塾が発表している2021年度共通テストリサーチの結果です。これを見ると国公立大学では医学部・薬学部で志望度が上昇していることがわかります。国公立の前期日程では受験者数が7年ぶりに上昇しました。一方で、私立の志願者数は減少傾向が続いています。私立大学は学費のハードルが高く簡単に志願者数の傾向が上下することはありませんが、国公立大学は社会の動向に左右されて、あらゆる所得層の家庭の受験者が流動的に学部を選択します。昨年度はコロナ禍によって医療現場の様子が多く報道され、それに感化される高校生が多かったのではないかと予想されます。

一方で経済に目をむけると、2020年度のGDP成長率は-4.6%となるなど、大打撃を受けています。高校生は就職活動を行う4年後、6年後の景気動向ではなく、大学受験直前の景気動向によって進む道を選びがちです。

よって、景気が悪くなると弁護士、公務員、医師、看護師などの資格のある学部・学科へ志望度が移る傾向があります。特に資格の最高峰とも言っていい医師は最も人気が出やすい職業です。

以上の理由から2022年度入試も国公立大学では志願者数増加が続くと予想されます。

4.共通テストは難化する

2021年度入試から大学入試改革のもと、大学入試センター試験が廃止され、第1回大学入試共通テストが実施されました。平均得点率は63.6%で、下のグラフを見ると最後のセンター試験と比較すると上昇しましたが、概ねこれまでのセンター試験と同等の難易度であったことがわかります。

一方、問題は特徴的で、英語は語数が1.3倍に増加、数学や理系科目で会話文のある問題が出題されました。文章を読みその中から必要な情報を抽出して、数式を構築しなければならず、読解力・速読力・公式の根本的な理解がなければ、解答できない問題となっていました。問題パターンの暗記では解けず、その場でしっかり考えなければ正解できない問題が増え、二次力がある程度要求されるような内容となっています。

1年目ということもあり、難易度は易しめに作られておりましたが、2年目以降は難易度を上げてくることが予想されます。共通テストに照準を合わせた対策を充分行っていくことが大事です。

5.地域枠入試は拡大、新潟県地域枠最大20名定員追加

地域枠入試とは、医学部卒業後の研修・勤務病院や診療科に制限が付く入試のことです。地域枠で入学した生徒は6年間の医学部卒業後、9年間指定の地域で勤務することになります。制限がつくことはデメリットですが、入試の難易度が大きく下がり、また殆どの場合、自治体から助成金を得られるなどのメリットもあります。しかしながら、約束を守らず他地域で勤務する場合、助成金を全額返済しなければならないのはもちろんのこと、専門医の研修を受けられなくなるなど相応のペナルティがありますので、注意しなければなりません。

この地域枠入試は地方の医療格差是正のため、近年拡大されており、22年度入試でも新潟県地域枠が複数の大学で新たに増員される予定です。

6.2021年度の過去問には注意が必要

入試対策において、過去問を解くことは非常に重要です。各大学の難易度、出題範囲などの傾向を研究し、問題の形式に頭を慣らて最適化させていきます。しかし、2021年度の過去問については、注意して取り組む必要があります。なぜなら、2021年度の過去問だけはその大学の傾向がそのまま反映されているわけではないからです。2021年度、コロナ禍によって現役生が不利になったことで、文部科学省から各大学に出題範囲に配慮するようにとの通達がありました。その結果、各大学は数学なら数IIIの後半、化学なら高分子化合物などの分野からは出題を控える、もしくは易しい問題のみの出題するといった対応を行いました。2021年度の過去問を解き、案外解けると安心していてもその年の問題はもともとそのように作られているので、難易度・傾向を誤解してしまう恐れがあります。2021年度の過去問演習はそのことを理解した上で行いましょう。

7.まとめ

2022年度入試の医学部入試では以下のような特徴が予想されます。

以上、ざっくりと2022年度の入試の特徴を紹介しました。試験対策・志望校選びの際の一助となれば幸いです。

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