医学部進学のために必要とされる能力については、医科の4つに分類できます。
- <理系的能力>緻密な論理的思考力、正確な数理的情報処理能力
- <文系的能力>言語コミュニケーション能力、社会的総合判断力
- <芸術的能力>鋭敏な慣性力、多面的な構想力、先進的な想像力
- <組織的能力>的確な指導力・決断力、柔軟な人間関係調整力
これらの能力は入試だけでなく国家試験や医療現場においても要求されますから、医学科進学には多面的な能力が医師の定期性として要求されているわけです。
ところが、大学受験での医学科は単に「難関理科系」として扱われています。さらに、結果として入学後や卒業後や研修後に本人が適正に悩み進路選択を公開することは、本人だけでなく大学や社会にとっても損失です。
ですから、医学科は「難関理科系」である認識から脱却して、人間の多面的な能力が医師としての適正という形で要求される場であるという認識に基づいて進学する必要があるのです。