こちらの投稿をお読みになっておられる頃、すでに共通テストも終わり、私立入試も始まっていると思います。いよいよこれまでの集大成、持っている力を存分に発揮して合格の栄冠を勝ち取っていただきたいと思います。そこで今回は入試期の学習について述べていきたいと思います。
入試は合格することが最終目的なのは確かですが、同時に最も真剣に問題に取り組む分、解けなかったところをしっかり復習することによって最も実力が伸びる時期にもなっています。
国公立入試は事実上前期一発勝負ですが、二次試験までの時間が比較的長いので、時間をかけて入試対策に取り組んでいくという面があります。その間に私立入試が入るわけですが、こちらは倍率が軒並み2ケタなので、出題分野の実力の完成度合やその他些細なことで合否が左右されてしまいます。このため、私立入試については1つ1つの合否に一喜一憂するのではなく、全体的に見て判断していくことが大切です。
大切なことは、入試が終わったら合否は別にして、解けなかった問題を復元してそれをしっかり復習し、弱点があればそれを補ったうえで次の入試に臨むようにすることです。復習はできれば当日、遅くとも翌日には行うようにしてください。「同じ失敗を二度としない」という気持ちで取り組んでいただければ、実力は大きく伸びます。これは私が生徒との授業でよく行う方法で、はじめのうちはなかなかいい結果が出なくても、入試も後半になるとそれなりの結果が出てくるものです。ただ、問題の復元もできない状態ですと正直結果も厳しいというのが本当のところですので、入試問題には全力で取り組んでください。
あと過去問ですが、直前となるとなかなか何年分も解ききれないと思います。昨年、一昨年分だけで結構です。出題傾向を掴んでおきましょう。
2月上旬で私立入試のヤマは越えると思います。国公立を志望される方は私立入試を用いて弱点補強を図ったうえで過去問でチューニングを行って、入試に備えていってもらえたらと思います。
入試は常にハプニングがつきものです。いけると思っていたところがダメだったり、無理と思っていたところが不思議に通過したりと、なかなか当初の想定通りにはいきません。そういうものだとある意味割り切って、一つ一つの問題に全力で取り組んでください。きっと活路が見いだせます。がんばってください!
健闘を祈ります。
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