コロナ禍の不安、制約がある中で如何にして上手く勉強できるかが悩ましいところですが、コロナ対策等により例年通りの進捗状況が望めない今は、自宅学習こそが最重要課題となります。
2021年度入試も滞りなく終了しましたが、生徒個々にとっては対策の完成度で悲喜交々の結果となりました。受験状況は来年度も本年度と大差ないと思われますが、やはり問題は時短授業、オンライン授業の成果が問われることです。致し方無いことですが、現状は自宅学習の時間が増えますのでその内容・密度により差が付きます。オンライン授業での取りこぼしをどれだけ回復できるか、テンション・スピードの維持、1日の時間配分等に留意して弱点補強できるかが当然ながら大切です。
そのために特に夏休みの過ごし方で結果が大きく変わります。受験年の生徒にとっては自分の不足補充のラストチャンスですので、9月以降の入試対策問題や過去問対策に入る前に苦手部分や理解の浅いところを完璧になくす工夫が必要です。計算力、分数と小数点の関係、速さ、割合等または漢字、熟語等の語彙力と読解力は絶対基本ですので細かな点までチェックが必須です。最も疎かに出来ない箇所ですので夏休みの自宅学習で不安解消します。未消化部分があると後半の実力養成に差し障るだけでなく理科(社会)の仕上げに影響しますので合否を分けかねません。
勿論夏休みだけでなく1日1日が大切なことは言うまでもなくストレスフリーは理想ですが、1日1日テーマを持って作業確認すれば耐えれる範囲が広がり持続可能時間も増えます。そうなると“遊び時間”も取れ余裕がでます。時間の使い方を夏休みに会得し淡々と熟す作業レベルの勉強ができれば“合格”はすぐそこに有ります。作業確認とは、勉強の内容・進度を日々チェックし修正指導することです。第三者(例えば家族、塾講師、家庭教師等)の役割が必要ですが、細かな軌道修正ができますので時間短縮と精度を上げれます。
総じて夏休みは、規則正しい生活の中で、長時間の時間配分を決め、テーマを持ち、弱点補強し、日々確認することを反復できる期間です。反復こそが実力養成の基本ですので欠かせません。何度も繰り返すことで定着しますので時間が最も必要です。