10月となりました。現役生の皆さんは文化祭に体育祭と楽しいイベントごとが盛りだくさんの季節ですね。当然イベントは友人と全力で楽しんでいただきたいですが、忘れてはいけないのは学習面で置いてけぼりになりやすい時期でもあります。
メリハリをつけて、充実した秋を過ごしましょう。
受験生はいよいよ推薦入試目前です。受験勉強も大詰めです。悔いのないように残りの学習を進めて行ってください。
受験生へ
さて、推薦入試が目前に迫ってきました。国公立大学を受験される方は防衛医科大学を受験されると思いますが、一次試験は今月21日です。
また、共通テストの出願が始まっています。現役生の方は学校から案内があったと思いますので、学校を通じて出願してください。浪人生の方の締切は10月5日(木)消印有効となっています。受験される方でまだの方はすぐにでも出願手続きを行ってください。
今月は大事な模試が目白押しです。駿台、河合塾ともに最後の記述模試があり、その成績によって出願校を決めていくことになります。これまで網羅的に知識を吸収する学習をしていた方々もこれからは実戦形式の問題や過去問にあたる比重を増やして、点数を取るための学習にシフトしていきましょう。
推薦入試の対策
推薦入試は過去問があまり公開されておりません。しかしながら、難しい問題を出す大学はほぼありません。比較的簡単な基本的な問題を問うてきますので、チャート式やリード、セミナー問題集にあるような基本レベルの問題を完璧に解ききれるように練習しておいてください。
また近畿大学については、推薦入試も過去問を公開しているので、過去問を解きながら対策を行ってください。
過去問の解く上で意識すること
まず、志望校だけでなく、幅広い大学の過去問を解いてください。
直前になればなるほど自身の受験する主要大学以外の過去問を解く時間はなくなります。特に国公立大志望の方は実際に出願校が確定するのは共通テストの自己採点が出てからですが、そこから国公立の出願までは時間が少なく、私立大の受験があったりと忙しいので、悠長に過去問を漁って出願校を選んでいる時間はありません。今のうちに自身のレベルを考慮して受験の可能性のある大学を偏差値の高いところから低いところまでなるべく多くの過去問を解いて難易度と傾向を把握しておきましょう。そうしておくと共通テスト後に慌てることなく、自身の学習に集中することが出来ます。
そして、入試問題の傾向を把握することを意識しましょう。
大学の入試問題には傾向があります。頻出の出題分野、ほとんど出題されない分野があったり、時間ばかりかかって解かない方が良い問題(捨て問)が存在したりする場合があります。また、毎年大問の数や構成はほとんど変わりません。そうした傾向をしっかりと押さえ、自身の得意不得意や合格者得点率などを考慮に入れて合格可能性や受験した場合の解答戦略なども考えておきましょう。
記述の添削してもらえる先生を見つける
国公立大受験生は共通テスト終了後に自身の記述答案を見てもらえる先生を見つけておいてください。国公立大受験で最後にものを言うのは記述答案の完成度です。記述答案は論理性が重要で、たとえ答えがあっていたとしても論理に矛盾があれば最悪点数がないということもあります。よく、合格を確信した受験生が不合格になっているのはこれが原因です。
自身の答案の矛盾は自分で気づくことは難しいです。受験の指導に慣れていて、即答力がある先生を今のうちに見つけておくことが大事です。そういう先生は受験直前には仕事で埋まっていることがほとんどですので、今のうちに探しておいてください。
冬期講習について
予備校で冬期講習が実施されますが、実際は共通テスト後の講習はキャンセルが山のように出て満員にはなかなかなりません。今から焦って取る必要は全くありません。入試前は最も時間のない時期ですので、効率の悪いことをするよりも自身の必要な学習に集中すべきです。万が一どうしても取りたい講義が出来た場合も、普通は空きがありますので慌てることはありません。
現役生へ
現役生にとっては、10月は体育祭、文化祭とイベントで楽しい月歌と思いますが、同時に中間試験もあります。自身の目標とそのためのスケジュール(ロードマップ)を念頭に、楽しいことと学習とのメリハリをつけて日々をこなしていきましょう。
皆さんはとにかく基礎をしっかりと理解することとにかく演習量を積むことが大事です。そして、高2終了までになんとしても全学習範囲を終わらせてください。それが現役合格の最低条件です。後期の10月は長期休みの間の中間地点でたるみが出やすい時期でもあります。中間試験を通じて今一度学習へのスイッチも入れ直してください。
近年の医学部受験は推薦入試が充実してきているので、現役生は必須の入試になってきています。学校の成績を取ることも医学部受験の一部だと考えて取り組んでいきましょう。
また、10月は記述模試もあります。一年上の模試の申込は出来ていますか?これが唯一自身の現役受験での本当のライバルとの距離を測れる試験です。厳しい結果が出ると思いますが、これが医学部受験の現実ですので、受け止めて学習に生かしていただきたいと思います。
さいごに
受験生にとっては大事な時期です。ここからは点数に昇華で追い込みの時期です。悔いの残らないよう一日一日を大事に過ごしていただきたいと思います。この時期になると予備校や塾などで特別講義や特別模試のようなものがあったりしますが、今の時期は時間が貴重です。この時期になると実力もついてきて学習をかなり自身で進められるはずです。自分にとって最も効率が良いのは何か、本当に必要なものが何かをしっかりと見極めて受講、受験するようにしてください。