問題を解くという行為
問題と対峙したときに、今までにインプットした知識をかき集め、それらを総動員して「どの方法を使えば解けるのか」を考える。これが問題を解くという行為です。
問題を解くには、知識のインプットから始めます。「答えを間違えた」「途中までしかできなかった」は、インプットの段階では重要ではありません。重要なのは、結果を基に次の戦略を練ることです。
「わかったつもり」は最悪
間違えた問題、解けなかった問題の解答解説を見て、「なるほど、そういうことか」と得心して終わりは最悪です。そのような「見たことがある、聞いたことがある」程度のものは、知識とは言えません。
解答解説をじっくりと読み込んだあと、「なぜ、間違えたのか」「どうして、途中までしかできなかったのか」問題に当たった時の思考のプロセスを明らかにし、「立てた方針が間違っていた」「解答手法があやふやだった」など、現状を把握します。そして、躓いた所や注意すべき点、解法の糸口などをノートに書き込みます。
計算ミスもチェックする
「計算ミスをしただけだから、本当は正解だった」と都合のいい解釈をする人がいます。自分への言い訳には、何の価値もありません。どの段階でどこの計算を間違えたのかをしっかりチェックすべきです。
「簡単な式にできることに気付かず、時間がかかった上にミスをした」「ひとつずつ丁寧に計算すべきなのに、楽をしようと省略して間違えた」など、計算ミスにも自分の弱点が隠れています。
定番問題集を繰り返し解く
昔から「受験の定番」と呼ばれる参考書や問題集があります。他人と同じことをしていても勝てないと考える人もいますが、多くの人に支持されているということは、そこを通過しないと次への展開が望めないということです。
当たる問題は、ゲームで一度倒せば終わりの敵キャラクターではありません。2~3周繰り返し解いて、試験で使える知識や使える技の修得を図ります。これが、インプットの目的です。