数Ⅰの延長要素が強く、計算がメインですが、各々にバックグラウンドを持っています。計算演習も大切ですが、それだけでなくそれぞれの意味をおさえながらやっていくと数学はかなりの実力がつきます。
展開と因数分解
数Ⅰの延長的な部分で3次式の展開・因数分解を学びます。2次式との連続性と相違点に気をつけながら、また、文字の対称性に十分留意しながら演習を行って自由に使いこなせるようにしてください。
二項定理
場合の数(数A)の知識を再確認しながらまずはその意味をしっかりと抑えてください。そうすれば、多項定理も簡単に理解できます。いずれシグマ記号を用いて(数B)処理していきますが、まずは慣れましょう。
整式の割り算
数字の割り算を文字式に直しただけですが、結構奥が深いです。まずは筆算なり組立除法で実計算を行ったうえで、恒等式の知識を用いて処理していくことを考えます。いずれ複素数や微分法も動員してラクに計算していきます。
式の証明
等式証明、不等式の証明とありますが、原則は大ー小>0です。特に不等式の証明は高校数学で最も難しいとされる分野ですが、いずれ微分法でカバーしていくので、まずは基本公式や平方完成を用いてできる部分を演習しておきましょう。
特殊な不等式
相加相乗平均の関係とともにコーシー・シュワルツの不等式についてもマスターしておきましょう。ただし、単に使いこなすだけでなく、その原理も理解しておくと応用力がひろがります。